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EPISODE 01 マフラーから水が出るのは普通?

まみちゃんは自分の車のマフラーから液体が出てきて大パニック!いつものようにTECH君に相談した。

大変だよTECH君!わたしの車のマフラーからガソリンが!この前オイル変えたのにエンジン壊れちゃったよ!

まぁ落ち着いて!それはガソリンじゃなくてたぶん水だよ!

ん?水?!

この時期になると寒いからね!マフラーから水が出るんだ。

水?なんで?故障じゃないの?

安心してよ!燃料が出てたら今頃もっと大変なことになってるよ!

教えて!心配で乗れないよ!

はい!じゃあ、まみちゃんは化学は得意?

ん〜ちょっと苦手、だけど知りたいからがんばるよ!

この寒い時期にマフラーから水が出るのは実は自然でエンジンが調子が良い証拠なんだ!ガソリンは化学的には「炭化水素」っていうのね!元素番号とか覚えている?

すいへーりーべーってやつ?

そうそう!ガソリンは元素記号では炭素「C」と水素「H」がくっついた「HC:炭化水素」なんだ!ガソリンを燃やすってことは〜元素「O2」とくっつけるってこと!
簡単に説明すると:
HC+O2=「H20」とか「CO2」ができるんだ!

うん、なんか聞き覚えがある記号だね!私の知っている物?

答え「H2O」は「水」で「CO2」は「二酸化炭素」ね!つまり、まみちゃんの車のマフラーから出てるやつね!

ああ!水ね!なるほどね〜ガソリンを燃やすと水ができるんだ!知らなかった・・。でもなんで寒いと水が出るの?


夏場などの外気温が高い時にもマフラーの内で水蒸気になり、目に見えていない状態で水蒸気が出てるんだよ!だけど冬場などは外気温に冷やされて水蒸気がマフラーの中で水となり、出てくるってわけ!まみちゃんも夏場に息を吐いても何もないけど、冬場は息が白くなるでしょ?

なるほどね〜それで分かったよ!

しばらく走るとマフラーも暖まって目に見えない水蒸気になるから心配しなくていいよ!逆にエンジンの調子が悪いとガソリンをうまく燃やせていないから水が出ないんだ。不完全燃焼になると、ガソリンがうまく燃えないからHCのまま大量に出てたりするんだよ。

ストップ!これ以上聞くと逆にわからくなるから!
ありがとう、TECH君。

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