EPISODE 08 「アナログ放送」と「デジタル放送」の違いって?
TECH君とまみちゃんはようやく販売店に到着した。 TECH君は買いたいパソコンを見るためにパソコン売り場へ、まみちゃんは薄型テレビを見るためにテレビ売り場へと向かった。しばらくしてTECH君はテレビ売り場へと向かった。
まみちゃん、ごめんごめん、お待たせ。薄型テレビはどうだい?大画面で迫力あるでしょう?!
迫力は十分なんだけどね、「アナログ放送」とか「デジタル放送」とかの意味がよくわからないの!
なるほど!「アナログ放送」と「デジタル放送」ね。
まみちゃんのテレビはまだ「アナログ放送」だもんね。まずはそこから説明するよ
おねがいします!
CMなどで聞いてると思うけど、2011年7月24日で「アナログ放送」は終了する予定なんだ。理由は、「アナログ放送」だと乗り越えられない高いハードルがあるからなんだよ。
うん、うん。
まずは電波障害に伴うものなのだけど、代表的なのが、"ゴースト"って呼ばれる、画面が二重に映ってしまう不具合なんだ。こんな感じ↓
原因は、放送局から電波を受信する際に山や建物などが障害物となるからなんだ。
うわ!家のテレビ、それある!
少し専門的な用語で説明すると、"直接波"に遅れて届く電波を"反射波"と言うんだ。
この"直接波"と"反射波"の関係によって画面が二重に映ってしまうんだよ。
そうなんだ!二重にならないように工夫する方法はないの?
アンテナの位置や方向を変更したり、"ゴースト"改善用アンテナに交換など、いくつかの方法はあるんだけど、完全な"ゴースト"除去は不可能と言われているんだ。
そうなんだ・・・。
だからこそ「デジタル化」が叫ばれているわけ。「デジタル放送」を受信する際には"ゴースト"現象は全く生じないんだ。
それ、いい!でも、メリットってそれだけ?
もちろん、「デジタル放送」だからこそ提供できるワイド画面による迫力の映像や、臨場感あふれる美しい映像を満喫できるよ。まずは縦横比16:9のワイド放送だ!
ワイド画面の比率は16:9という比率なんだよね! |
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ノーマル ワイド
ワイド画面のテレビのサイズは対角線で表示されているんだよ!
例えば、"32インチの薄型テレビ"は、対角線が32インチということなんだよ。
ちなみに、BSデジタル放送は16:9のワイド放送が主流となっているよ!
まみちゃんの好きな映画やスポーツも臨場感ある迫力の映像を楽しめるってことだよ。
そうなんだ!
それにしてもTECH君、上の写真、随分マニアックね・・・。
はは、そうなのかな? ところでハイビジョン放送って、一画面の情報量が通常放送の4倍もあるんだ。その情報量をきっちり再現するためのワイド画面が16:9って比率なわけ。
ちょっと待って!「ハイビジョン放送」って言葉が登場したけど、それってどういう意味?!
じゃあ次にハイビジョンの説明に入るよ!
うんうん!