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EPISODE 06 給湯器の仕組みって(2)

TECH君はまみちゃんに給湯器の仕組みについて説明することになった(後半)

休憩して頭がスッキリしたからまた給湯器の仕組みについて説明してくれるかな?太陽熱や電気をエネルギーとした給湯器について、お願いします。

OK。まずは簡単に太陽熱ね
太陽熱をエネルギー源にした給湯器は、@屋根などに設置したソーラーパネルと貯湯タンクが一体化のものとA別体式のものが存在するよ。一体式だと重さの問題で設置が難しい場合もあるから一般的なのはAの別体式だよ。

<別体式>


そっか、太陽熱を利用して温水をつくるんだね。

そう。続いて、電気をエネルギー源とする給湯器だけど、電気温水器、ヒートポンプ式給湯器があるよ。電気温水器は貯湯タンクに貯めた水をヒーターによって沸かすんだ。


なるほどね。

せっかくだから、電気温水器と深夜電力のうまい活用方法について触れておこう。

深夜電力?

電力会社って一社ではないから、あくまで目安として聞いてもらえればと思うんだけどね。消費電力が少ないと言われている、深夜から朝までの時間帯を使って湯を沸かすと電気代が安く済んで経済的だよ。

なるほどね。賢い!

人それぞれライフスタイルが違うから、電気温水器の貯湯タンク量を考えておく必要があるよ。一人暮らしとか家族が多いと水量が違ったり、深夜電力を上手く活用できない場合もあるだろうからね。   

そっか、そういうこともしっかり考えないといけないね。

もう一種類のヒートポンプ式給湯器はエコキュートって呼んだ方がピンとくるのかな?

   

あ、エコキュートのことなの?聞いたことあるよ。

エコキュートに使われる冷媒は二酸化炭素。地球温暖化で色々と騒がれてる二酸化炭素だけど、エコキュートに使用されるものは工場などから作られるものを再利用しているよ。

リサイクルってことね?でもヒートポンプ式って呼ばれるのはなぜ?

熱は高いところから低いところへ移動しようとする。でも極端な話、-20℃の環境から90℃のお湯を作ろうとしたら、それはそれは大変だよね。

ふむふむ

そこで、二酸化炭素の温度を外気よりも10℃近くまで下げておくんだ。すると外気熱は二酸化炭素に移動する。


熱を奪った二酸化炭素を圧縮して、沸かしたいお湯の温度よりも高い温度にすることで、今度は二酸化炭素から水に熱が移動してお湯が沸くってわけ。

水を低いところから高いところまで汲み上げるのが、低い温度の外気を高い温度まで上昇されるのと似た内容だから熱のポンプ=ヒートポンプって呼ばれるんだね。

なるほどね!

ガスをエネルギー源とする給湯器から、電気をエネルギー源とするもの。色々なタイプの給湯器が存在するね。

うん!でもさ、ガスと電気がそれぞれの良いところを仲良く分け合った給湯器があってもいいのにね。

車の説明で触れたハイブリッドみたいな給湯器ってこと?

それそれ!

うん、こんな感じの商品が開発されているよ。



ガスと電気の良いところを合体させたような給湯器だよ。
貯湯タンクに接続されるのは家庭用エアコンの室外機をイメージしよう。
冷媒の種類は家庭用エアコンと同じものだよ。お風呂の「湯張り」やキッチン周りの
お湯を同時に使用する場合はガス側燃熱器具と電気側室外機が一緒に働くんだ。
もちろん、ガス側だけで働くこともあれば電気側だけで働くこともできるから、
正にガスと電気のハイブリッドって感じだね!



すっごく勉強になったよ!
早速お祖母ちゃんに電話して色々と教えてあげよっと!

お祖母ちゃん、きっと喜ぶと思うよ。

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