全自動式の場合は、洗濯と脱水の両工程を担当するタンクがあります。洗濯物を入れる部位のことですが、このタンクは水槽というもので覆われていて洗濯機のほぼ中央に位置しています。この水槽を常に規定の位置となるように吊っているイメージで、「防振つり棒」に不具合が生じると水槽自体が暴れてしまい、結果的に洗濯機が暴れるような現象が起こります。 　大きな音がすることについては、水槽下部に据えられている「軸受機構部」が原因となっている可能性が高いです。洗濯物を挿入するとき、タンクの底に回転する部品があることに気づきますが、これは「パルセーター」と呼ばれる洗濯物を回転させるプロペラのような部品です。これを回転させるためのモーターが「軸受機構部」で、そのモーターから異常音が出ている可能性が高くなります。 「軸受機構部」の修理となると、2万5,000円ほどかかり、洗濯機の部品の中でも高い部分となります。大体洗濯機の部品代は1万5,000円から3万円ほどかかります。 日頃からメンテナンスもしっかりしましょう。洗濯機が傷みやすい原因の大半はカビだといわれます。カビは人が見えにくい部分に多く生えますからメンテナンスが不可欠です。 ＜主なお手入れ方法＞ ◎洗濯機を使用した後はすぐにきれいな水でタンクを洗い、乾いた雑巾などで水分をふき取る ◎排水口にあるフィルターを取り外して掃除する ◎糸くずフィルターなどを古い歯ブラシで磨く ◎洗濯機内部を専用の薬品できれいにする