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ガソリンスタンドで給油した時、エンジンオイルやタイヤの交換を勧められることがあります。
今回は、
なぜエンジンオイルは交換する必要があるのか、
またオイルの交換は延長保証の対象なのか、
などを考えていきましょう。
まずは、エンジンオイルの役割からオイルの交換理由を考えます。エンジンオイルには6つの役割があります。 (1) 潤滑:エンジン内部の金属部品同士の摩擦を油膜でスムーズに動くようにする。 (2) 洗浄:ガソリンを燃やした時の燃えかすや鉄粉などの汚れを掃除する。 (3) 冷却:燃焼や摩擦で高温になるエンジンの熱を冷却する。 (4) 防錆:エンジン内部の水分などによる錆を防ぐ。 (5) 密封:エンジン内部の隙間を密封して力を逃げないようにする。 (6) 衝撃吸収:衝撃分散して振動や異音の発生をおさえる。 上記の「洗浄」という役割に注目しましょう。交換しないままエンジンオイルを使い続けると、オイルがさらに汚れてドロドロになります。その場合、エンジンオイルの通り道を汚れで詰まらせてしまい、エンジンの各部にオイルが行き渡らなくなります。その結果、他の5つの役割が果たせなくなってしまいます。 汚れた状態で使い続けると、最悪の場合エンジンが壊れてしまい高額な修理代がかかってしまうことも。エンジンオイルは、人間に例えると血液のようなものなので、きれいな状態をできるだけ保つことが大切です。エンジンには色々な種類があるため、オイルの交換時期はエンジンやメーカーによって異なります。頻繁に交換すればよいというわけではなく、それぞれ交換に適切な時期があるということです。 エンジンオイルのように、「そのもの自体が消耗したり、摩耗したりすることで役割をはたす」消耗品は、延長保証の対象にはなりません。自分で定期的に交換をする必要があります。逆に、メンテナンスを行っていたにも関わらず、通常使用での不具合でエンジンが壊れてしまった場合、その修理代を保証するのが延長保証です。定期的にオイル交換をすることでエンジンの故障を未然に防げます。走った距離も関わりますが、走らない場合もエンジンオイルは劣化しますので、期間と距離に合わせた定期交換が大切。オイルの交換時期は、自分で把握するのは大変ですから特定の場所で行うことをお薦めします。
そのほか、エンジンに無理な力を掛けないことも大切です。エンジンをかけてすぐの急発進などは、エンジンに負荷をかけてしまいます。エンジンをかけてしばらくしてからの発進と、発進後もエンジン以外の部分は準備ができていないので、急加速や無理な運転を避け、ゆとりをもって安全運転することで、燃費も良くなりエンジンも長持ちします。次回はタイヤについてお話しします。