EPISODE 40 【故障予防策】ガス給湯器-1
寒い寒い!
ほんと、毎日寒いよねー。
この前なんか、遊園地から帰ってくる道中がすごく寒かったから風邪を引いちゃったよ。
あらら・・寒い日には温かいシャワーを浴びてゆっくり湯船につかりたいもんだよね。
でも、シャワーから出てくるお湯が最初は冷たくて。温かくなるのを待ってる時間が嫌いなのよね~。
一旦温かくなっても、途中でまた冷たくなるときがあるし・・・。
それは冷水サンドイッチと呼ばれている現象のことだねぇ。
え、サンドイッチ?お風呂の話かと思ったら美味しいサンドイッチ屋さんを教えてくれるって流れなのかしら!?
違う違う・・・。
美味しいサンドイッチ屋さんは後ほど教えてあげるとして、冷水サンドイッチとは、比較的古い給湯器で生じることが多い現象なんだよ。
うちの給湯器って古かったのかしら。あまり覚えてないわ。
比較的古い給湯器ってことだから、かならずってわけではないんだけど、ガス給湯器でお湯を作る基本的な原理として、給湯器内部で物理的に炎をあげるバーナーという部位が水を熱するわけだよね。
うんうん。
以前教わったから知ってるよ!えっへん!!
・・・・・。
あ、続けるね!
シャワーを使い始めるとバーナーによって水が温かくなって出てくるんだけど、シャワーを止めるとバーナーの燃焼も一旦止まるんだ。
ふむふむ。
だから、一旦シャワーを止めたときは、シャワーヘッド出口付近にお湯が残っている状態だけど、給湯器内部でバーナーにより熱せられていなかった水はそのまま待機状態になるわけ。
この状態からシャワーを出すと、まずお湯が出て、水のまま待機していた部分がこれに続き、さらにバーナーにより新たに熱せられたお湯が出てくるんだよ。
あっ!なるほど!だから、シャワーを止めている時間が長ければ長いほど水からお湯に変わる時間も長くなるわけね。
正解!冬の方が夏に比べて、水からお湯に変わる時間も長いしね 。
なるほどね。仕組みは良く分かったわ。
でもシャワーが突然水になってビックリしちゃうし、冬は特にイヤなんだけど、冷水サンドイッチ現象を緩和するような給湯器ってあるの?
もちろん開発されているよ!
最近のガス給湯器は、熱くなりすぎてしまった湯路に冷水を混合させるためのバイパス路が設けられていたり、バーナー部に到達した冷水を瞬時に熱せられるようにマイコンが制御したりと、色々な方法で冷水サンドイッチ現象を緩和しているものが開発されているぞ!
へぇーそうなんだー!!!
もし、まみちゃんがガス給湯器を買い換えることがあれば、サーモスタット方式の混合水栓も採用することをお勧めするよ。
え?どういうこと?
混合水栓内部で自動的にお湯と水の混合量を調節して、設定されている温度のお湯に近づけてくれるものなんだね。
冷水サンドイッチ現象の対策を考えたときに、給湯器とともに活用することで更に効果的になるはずだよ。
おぉ!なるほど!
そうだ!寒い季節はガス給湯器の凍結にも注意が必要だぞ!
え!?凍結??
しかも凍結は機器の故障ではなく、外的要因による損害だから、メーカー保証や延長保証などで対象外として取り扱われることも多いから本当に要注意なんだ。
保証の対象外とか怖い!怖すぎる!!突然の出費とか本当に困るのよ~。テック君なんとかして!いえ・・なんとかしなさい!!
なんとかしなさいと言われても。
テックく~~~~ん~~~~~!
分かった、分かったよ!
対策方法を教えてあげる!!
次回へ続く