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家電

楽しい思い出がたくさん詰まったデジタルビデオカメラ。保存領域が目いっぱいになってきたら

DVDとブルーレイディスクの違い

せっかくのハイビジョン映像をキレイな映像のままで保存しておきたい。
今回は、デジタルビデオカメラに詰まった思い出を保存するのに最も適している方法を考えていきましょう。

tech君

保存可能な容量が桁外れの違い!

内蔵HDDやメモリー、あるいはメモリーカード類の保存領域がいっぱいになってしまったら、何らかの方法で外部保存媒体にデータを移しておかなければなりません。DVDやブルーレイディスクに保存できますが、ハイビジョン映像をDVDにも保存できる技術は存在しても、保存可能時間がブルーレイディスクと比べるとかなり厳しいということは否めません。また、ブルーレイディスクで保存された映像と見比べてしまうと、その差は圧倒的です。 そもそも保存可能な容量が、DVDとブルーレイディスクとでは桁外れに違います。片面一層の一般的なものと比較しても、ブルーレイディスクはDVDの5倍以上にも及ぶ保存容量を持っています。CDやDVD、そしてブルーレイディスクも、見た目はほとんど変わりません。しかし、ブルーレイディスクについては、大きく分けて3つの違いがあります。 ひとつ目は、ディスクのトラックピッチ(記録される情報の間隔)がDVDよりも狭いということです。

ふたつ目はレーザーの違い。図には丸い円状の印がありますが、これをディスク上に絞られたレーザー光のスポットだと考えてください。

最後は、ブルーレイディスクは記録層の位置に違いがあります。

AVCHDによるDVDとブルーレイディスクの上手な使い分けも考えながら、本当に大切な情報をより鮮明に保存する場合にはブルーレイディスクを活用するとよいでしょう。 ブルーレイディスクへの保存だけではなく、ハイビジョン映像はパソコンを使用して保存や編集する方法もありますが、それ相応にパソコン自体の性能や編集ソフト、さらに技術的な面なども求められることを考えると、少々ハードルが上がります。テレビ放送が地上デジタル化したことでハイビジョン映像に接する機会も増えました。せっかく購入したハイビジョンビデオカメラ。今後のことも考えるとブルーレイディスクに保存するのがよさそうですね。

これからの時代はブルーレイが主役!

続いては、肝心のブルーレイレコーダーについて。2004~2005年をピークにDVDソフト市場の縮小が続いていますが、これに対しブルーレイソフト市場はプラス成長。金額ベースではDVDに代わり、ブルーレイが映像ソフトの主要フォーマットに成長してきました。過去の人気映画がブルーレイで再販されるなど、新作に限らずこれからの時代はブルーレイが主役になることは間違いありません。 そのような時代背景もあいまって、様々なデジタル技術が投入されているブルーレイレコーダーの基本構成は、「ハードディスクドライブ(HDD)+ブルーレイ」というタイプのものになります。テレビ番組の録画をHDD、保存しておきたいものはHDDからブルーレイに保存する、このようなイメージです。

最近は録画機能をもった薄型テレビもあり、レコーダーと録画テレビは両者ともに番組録画が可能なため比較されがちですが、録画テレビといえ、あくまでテレビはテレビ。基本機能は「視聴する」ことになります。付加価値として番組録画機能が搭載されましたが、その考え方は「番組の指定放送時間を移動させる」ことです。 視聴する人の時間を優先して、その時間帯に録画した番組を移動させるという意味。要するに、タイムシフト視聴を可能とするのが録画テレビの基本的な考え方です。一部のメーカーを除いて、録画テレビはレコーダーの様にHDDからブルーレイにダビングするなどの機能は持たず、もちろん編集機能はなおさらありません。 その一方、レコーダーは放送関連を含んだデジタルデータをHDDに記録しておき、好きなように編集してブルーレイディスクなどに保存することができます。録画テレビはあくまで番組視聴を優先し、レコーダーはデジタルデータの編集や記録・保存を優先するということになります。仮に両者を購入した場合には上手に使い分けましょう。視聴できる時間帯で視聴してしまえれば、保存しない番組は録画テレビを活用。きちんと編集した上でライブラリ化したい番組は、レコーダーを活用する。これが上手な使い方になります。 レコーダーを購入するにあたっては、基本構成となる「HDD+ブルーレイ」はどこのメーカーも変わりませんが、HDD容量は同じメーカー製であっても、トップクラスモデルとミドルクラスモデルとでは大きく変わってきます。この辺りは自身の使用頻度などを見極めれば問題ないでしょう。次に、同メーカー製のモデルランクを考えてみます。予算にも関連することですが、この点はしっかり把握しておいたほうがいいでしょう。 トップクラスモデルのブルーレイレコーダーはHDD容量だけでなく、再生関連にも最上位技術が搭載されています。そのため、一見すると非常に魅力的な製品かもしれませんが、レコーダーの本領となる録画・編集機能においては、トップ~ミドルクラス共に水準差は少ないと考えてよいでしょう。確かに、トップクラスモデルだからこその十分すぎる高品位再生機能は満たしていますが、レコーダーはプレーヤーとは異なるものなので、あくまで録画と編集のための機器として位置づけましょう。 レコーダーにプレーヤーと同等水準の再生性能力を求めることは理解できますが、そのための過大技術、過大機能が商品価格高騰化に繋がっているのも事実です。よって、最上位機器の1ランク下のモデルをお薦めします。このクラスのレコーダーこそが、録画と編集のためのトップクラスレコーダーと解釈しても決して間違いではありません。 また、テレビ番組を受信するためのチューナーを2基搭載するタイプがお薦めです。これは最近の番組事情に大きく関連しますが、番組の開始時間と終了時間が一律ではなくなったため。一昔前の番組表と現在のものを見比べれば一目瞭然です。約5分の時間差があるものが非常に多く、そのため、それぞれの局の番組を連続して録画しようとすると、開始5分程度は重なってしまいます。 シングルチューナーモデルは安価なイメージがあるのでお手頃感は否めませんが、この点を無視できるのであれば、そもそもレコーダーは必要なくなり、録画テレビで事足りることになります。価格差だけに惑わされず、しっかりと見極めましょう。

ブルーレイプレーヤーの再生機能

最後にブルーレイプレーヤーの再生機能について。レコーダーの知識をだけでなく、ブルーレイプレーヤーにも触れておきましょう。レコーダーに必要不可欠となる録画機能部品は必要ないため、プレーヤーの筐体内には再生性能をフルに活かすものだけが詰め込まれています。 再生性能は画質面だけではなく、オーディオ性能にも生かされています。HDDなどが必要ないことも奏功し、不要な振動はレコーダーのそれよりも遥かに少ない。その上で、さらに不要な振動を低減させる設計や、ノイズ低減技術など数多くの最高位技術をフルに搭載しています。以下の図がブルーレイプレーヤーの真骨頂です。

「Deep Color」や「x.v.Color」と呼ばれる規格の最高位である48bit出力に対応するための技術。HDMI規格内での転送可能色数を増加させ、さらにきめ細かい階調表現力を発揮させることができます。Bit数が大きくなればなるほどきめ細かくなり、階調表現力が滑らかになることがわかります。映画などを視聴する上では、レコーダーよりも性能が上ということになりますね。 とはいえ、レコーダーと録画テレビが異なる商品であると説明した通り、レコーダーとプレーヤーは似てはいても全く異なる商品であるものと理解しましょう。これらを参考にして、自分に合ったレコーダーを探しましょう。延長保証をつけることも忘れずに。

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