カテゴリ別
今回からは夏の節電対策に関する話です。
節電といっても、生活する上で効率よく節電する方法を提案します。ポイントになるのは、消費電力の大きい製品の使い方と、使っていない時に使用している待機電力。電化製品は、基本的に熱エネルギーにして使うものが、電力量は大きくなります。そのような電化製品を上手に使うことで電気代を節電する方法を紹介します。
一般的な家庭で使っているキッチン関連の電化製品は以下の表のようになり、熱エネルギーにするものは電力量が大きいです。 製品 最大電力 IH調理器 5,000W オーブントースター 1,350W 電子レンジ 1,300W 食器洗浄機 1,300W 炊飯器 1,200W 電気ポット 1,000W 冷蔵庫 500W ※一般的な平均値の為、製品によって異なる場合があります。 ■IH調理器 IH調理器は使用頻度の問題しかないので、具体的に節電する方法は少ないです。家族の食事の時間を合わせることで、使用頻度を抑えましょう。IH調理器自体は熱損失が少ないので、夏の暑い日でもガスコンロに比べて室内温度の上昇が少ないのもメリットです。
■オーブントースター、食器洗浄機 オーブントースターや食器洗浄機に関しては、節電方法は難しいところです。ただIH調理器同様に使用回数をまとめ、使用頻度を少なくすることが重要。特に食器洗浄機に関しては、洗い~乾燥まで一定量をまとめ洗いすることで節水にも繋がります。また、乾燥時に大きい電力を使用するため、洗いのみを行って取り出、し自然乾燥させることで使用電力を大幅に抑えられます。
■電気ポット 電気ポットの電気代はサイズによって変わりますが、最大1000Wの電気ポットを、保温を含めて1年間使った時の電気代の目安は、\7,000~\8,000になります。冷蔵庫の一年間の電気代が約\8,000なのでほぼ同じに。いつでもボタン一つでお湯が出てくるのは便利ですが、その分の電気代がかかります。以下は、電気ポットの節電ポイントです。 【使わない時には電源を切る】 電気ポットは、お湯を沸かす電力と保温をする電力を使います。今は魔法瓶機能を備えたものが主流で保温時の電力量も減っていますが、使わない時間が長い時は節電モードにする、外出時や就寝時などに電源を切ることで節電できます。 【使用頻度とライフスタイルに合ったサイズを選択】 家族や使用頻度が多い場合には大きなサイズのポットでよいですが、一人暮らしや使用頻度が少ない場合は、小さなサイズのポットを購入するか、必要な時にだけお湯を沸かせる電気ケトルがお薦めです。やかんでお湯を沸かして魔法瓶で保温するのも、節電対策の一つかもしれません。 【水は満タンに入れない】 沸かす量や保温する量に比例して電力を使うので、いつでも満タンにするということは電気ポットを無駄にフル活動させることになります。適量を補完することで、節電につながります。 ■電子レンジ 【庫内は清潔に】 電子レンジの中が汚れていると、汚れやゴミまで温めようとするため、余計に電力を使用してしまいます。また、ゴミなどが異常加熱して電子レンジの中の部品を壊してしまうこともあるので、電子レンジの中はこまめに掃除をしましょう。
【調理時間を短縮】 お鍋でお湯を沸かす時、蓋をする場合としない場合ではお湯が沸くスピードが大きく違います。電子レンジも同じようにラップや蓋をして効率を上げることで、使用時間を短くすることができます。ただし、揚げ物や焼き料理の場合はラップをしてしまうと蒸気が逃げず、からっとした仕上がりにならないので注意しましょう。 【電子レンジの特徴】 電子レンジは「マグネトロン」という部品がマイクロ波を発生させ食品に発射することで温めています。マイクロ波は、食器の形によって伝導率が異なる特徴があり、比較的丸い容器のほうが効率よく温まります。また、食器の下に割り箸などを置くことで下から満遍なく温めることができるため、時間短縮につながります。 ■炊飯器 【なるべく保温をしない】 炊飯器も、炊飯している時に一番多く電力を使いますが、保温している間も意外に多くの電力を消費しています。保温時間が長くなるとご飯も美味しくなくなるので、冷凍保存して、食べる時に電子レンジで温めるほうが使用電力量は抑えられます。 【まとめ炊きと保存方法】 ◆2合を2回炊くより、4合を一度に炊いて使用電力を抑えましょう。冷凍して食べる時に電子レンジで温める方が2回炊飯した時よりも電力消費は少なくなります。 ◆暖かいものを冷凍庫にそのまま入れると冷凍庫の中のものを傷めることにも。冷凍室の温度が上昇することで冷蔵庫の使用電力量が増えてしまいます。ポイントとしては、炊きたてのご飯一膳分を平らな形でラップすること。炊きたてをラップすることでご飯の美味しさを閉じ込め、劣化を防げます。また、平らな形にすることで冷凍・解凍の効率が上がります。最近は専用の容器等も売られており繰り返し使えてより経済的。この状態である程度熱を除いてから冷凍庫に入れ、冷凍保存しましょう。 そのほか、IH調理器や食器洗浄機などはビルトインのものが主流で、プラグを抜いたりすることは難しいですが、抜き差しが容易にできるものだけでも使用していないときはプラグを抜きましょう。キッチン周りで抜いても影響のないものは、電子レンジと炊飯器。待機電力は少ないですが、電力消費はしています。使用する時だけプラグを挿したほうが、わずかですが節電に繋がります。 最後に、今まではプラグを抜いても炊飯器や電気ポットの表示が出ていたのに、プラグを抜くと全く表示しないので抜きたくないという話を聞きますが、これは内部電池の寿命が考えられます。自分で交換するのは難しいので電気店に相談しましょう。