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5月下旬あたりから日本各地で真夏日を記録するようになってきたのは記憶に新しいですが、これは世界的にも同じような現象が起きています。4月以降の平均温度は観測至上最高値を記録し、米国航空宇宙局(NASA)が、今年の夏は99%の確立で至上最も暑い夏になると発表した年もありました。
今回は猛暑の夏に欠かせない冷房機器について、いろいろとご紹介したいと思います。
年々暑さが厳しくなっている印象を受ける中、まずはエアコンについてですが、冷房を常に最低温度で動かそうなどという考え方は誤りです。冷えすぎは体にも良くないですし、こまめな温度調節が必要。女性に多い「冷え性」ならなおさらです。また、夏本番を迎える前にトラブルチェックを実施しましょう。 夏本番を迎えるとエアコンなど冷房機器の故障や修理は、件数が増加します。早めにチェックしておくとよいでしょう。 ・リモコンの電池量は大丈夫?リモコンの液晶表示に変わった点は? ・冷房を効かせて不具合は? ・エアフィルターは、自動お掃除ロボットなどが搭載されていても夏本番を迎える前に掃除しておきましょう。 何十年も前のエアコンは、自分で内部洗浄を実施するのが容易でしたが、最近のエアコンを自分で内部洗浄するのは難しくなっていて、故障の原因にもなります。メーカーサービスにお願いするとよいでしょう。
また、エアコンを一日中運転させておく考え方も正しましょう。節電は、家計簿だけの問題ではなく、地球規模で考えてみるとその必要性を十分に理解できるはずです。CO2の削減は、今や地球規模で対策しなければならない大きな問題になっています。地球温暖化を防ぐための身近なエコは、暮らしの中にたくさんあります。例えば、冷房温度を1℃高く設定するだけでCO2の年間削減は約35Kgにもなります。もちろん冬場であれば、暖房温度を1℃低く設定するわけです。窓ガラスにフィルムを貼るだけでも、部屋の温度調節ができますね。 また、エアコンだけに頼らずに、部屋の空気を循環させるためのサーキュレーターを使いましょう。東日本大震災以降は電気代も上がり続けているので、部屋の涼しさとお財布の暖かさの両方をかなえてくれる優れものです。サーキュレーターの原理や構造は、扇風機そのもの。モーターに直結された羽根が回転して風を送るって仕組みです。そこで、扇風機とサーキュレーターが別々の商品として取り扱われる理由を考えてみましょう。 一般的な扇風機が風を送る範囲は、正面や左右さらには浅い角度での上下になります。これに対してサーキュレーターの場合、左右はもちろん浅い角度での下方向と正面から真上までを送風範囲として稼働できます。扇風機の送風範囲よりも自由度が高いわけです。 また、扇風機で送風する風の性質とサーキュレーターで送風する風の性質は全く異なる性質のものになっています。一般的な扇風機の場合は、人体に風を当てることが一番の目的となるため、体調への配慮がなされるので、サーキュレーターの風量と比較すると扇風機の風量は少なめに設定されています。加えて、風が拡散しやすいため、遠くまで送れないという特徴があります。 そのため一般的な扇風機は、人の居る場所まで近づけて使用することが多いです。 一方のサーキュレーターは、送風に特化した設計がされていて、羽根の幅や形状も扇風機のそれとは異なり、幅広で枠太です。扇風機は風を遠くまで送ることは苦手ですが、サーキュレーターは強い風を遠くまで送ることができます。 風の直進性が高いので、壁などの障害物に当たっても散り散りになることも非常に少なく、逆に風が跳ね返ってきます。この風が跳ね返ってくることが重要で、サーキュレーターを真上に向けて風を送れば、天井で跳ね返って下方向に戻ってくるというわけです。 サーキュレーターを使用することによって、部屋の空気をしっかり循環させることができます。強い風を遠くまで送ることができるため、音が大きさを心配する声も聞きますが、赤ちゃんの居る家庭などに配慮された静音式サーキュレーターなどが用意されています。見た目も扇風機と大差がないので、サーキュレーターを購入しなくてもよいと考える人が多いかもしれませんが、効果の面では違いがあるので、サーキュレーターの必要性は高いと言えますね。