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冷蔵庫が冷えない原因は何?
冷蔵庫が冷えない原因は何でしょうか?コンセントやドアの問題から故障箇所の修理方法、修理費用の目安までを詳しく紹介します。
冷蔵庫が故障して内部が冷えなくなった際、どのように対処すればよいか迷う人もいるでしょう。特に夏場に冷蔵庫が使えなくなると食材は傷みやすく、冷たい飲み物も飲めないので大変です。
冷蔵庫が冷えない原因は、内部の故障だけとは限りません。自力で簡単に対処できる場合もあります。ここでは冷蔵庫が冷えなくなって困っている人に向けて、以下の内容をまとめました。
● 冷蔵庫が冷える仕組み
● 冷蔵庫の代表的な故障と原因
● 冷蔵庫の修理と買い替えの選択基準
● 冷蔵庫を修理する際に確認するポイント
この記事を参考にすれば、冷蔵庫が冷えなくなった時の対応方法が分かり、落ち着いて行動できるようになります。
まず前提として冷蔵庫が冷える仕組みを理解しましょう。冷蔵庫の中には「冷媒」と言われる物質が循環しています。そして、冷蔵庫内のコンプレッサーという機器で、冷媒を液体から気体に変化させます。
物質は液体から気体になるときに熱を吸収する性質があるため、冷媒が液体から気体になるときに熱を吸収し、冷蔵庫内を冷やしています。コンプレッサーは通常冷凍室側に内蔵されています。
今回はよくある冷蔵庫が冷えない原因とその対策を解説します。冷蔵庫が冷えない主な原因は次の9つです。
1. コンセントが抜けている
2. ドアが開けっぱなしになっている
3. ドアのゴムパッキンが劣化している
4. 中に入れているものが多すぎる
5. 冷蔵庫が放熱できていない
6. 吹き出し口に霜が付いている
7. 温度設定が高い
8. コンデンサーの故障
9. 冷却装置の故障
それぞれ詳しくみていきましょう。
冷蔵庫が冷えない原因として見落としやすいのが、コンセントが抜けていることです。きちんとコンセントを差していると思っていても、よく見ると中途半端に差し込まれている場合があります。奥までしっかりコンセントが差さっていることを確認しましょう。
また、引っ越し作業で冷蔵庫を設置する際に、コンセントを差し忘れている可能性もあります。引っ越し作業が終わったあとは、必ず冷蔵庫のコンセントが差さっているかをチェックしましょう。
ドアが開けっぱなしになっていると冷蔵庫は冷えにくくなります。頻繁にドアを開け閉めする場合も同様です。ドアが開いている時間が長いと冷蔵庫内の冷気が逃げたり、外部から暖かい空気が入ったりして冷蔵庫内が冷えにくくなります。ドアの開けっぱなしは冷蔵庫内の霜の発生原因になることもあります。手短に開け閉めするようにしましょう。
また、冷蔵庫内のものが引っかかってドアがきちんと閉められていない可能性もあります。ドアの近くにものを置かないようにして、ドアが最後まで閉まっているか確認しましょう。
ドアのゴムパッキンが劣化していることも冷蔵庫が冷えない原因の一つとなります。ドアについているゴムパッキンの役割は冷蔵庫の密閉です。ゴムパッキンが劣化するとうまく密閉ができなくなるので冷気が外に逃げてしまいます。
ドアのゴムパッキンを確認し、劣化している箇所がないかを確認しましょう。単に汚れがついているだけであれば、汚れを取れば元通り密閉できることもあります。
中に入れているものが多すぎることも冷蔵庫が冷えにくくなる原因になります。ものが多いことで冷蔵庫内の冷気の流れが滞り、庫内を十分に冷やせなくなるためです。
冷蔵庫で冷やさなくてもいいものや、賞味期限が切れたものは冷蔵庫内から取り出し、ものを入れすぎないようにしましょう。
また、庫内の冷気の流れを邪魔しないように隙間を作るなど、配置を工夫するのもおすすめです。なお、冷凍室はものが多いほうが冷えやすいとされています。
冷蔵庫の周りにスペースがないと冷蔵庫が放熱できなくなり、冷えにくくなることがあります。取扱説明書に書いてある設置目安を参考に、できるだけ周りにものを置かないようにしましょう。
冷蔵庫を置く場所が壁に近すぎる場合や、日光が直接当たる場合も放熱の妨げの原因となるので注意が必要です。
また、オーブンなどの熱を発する家電の近くに冷蔵庫を置くことも放熱がうまくできなくなる原因になります。冷蔵庫の放熱に支障がないか検討したうえで家電の配置を決めましょう。
冷蔵庫の吹き出し口に霜が付くと冷気がうまく循環できません。吹き出し口についた霜は取り除く必要があるので、取扱説明書に書いてある方法で取り除いてください。
霜は冷蔵庫内の温度が一時的に高くなることで発生します。温度の高いものは冷ましてから冷蔵庫に入れるなどの工夫をし、冷蔵庫内の温度を一定にするよう心がけましょう。
冷蔵庫が冷えないと感じるのは単に温度設定が高いからかもしれません。温度を調節できる冷蔵庫なら「弱・中・強」などの設定があります。冷蔵庫内が冷えるまでの間は設定温度の「強」を活用することも有効です。
冷蔵庫のコンデンサーが故障している可能性も考えられます。コンデンサーは冷蔵庫の放熱に必要な機器で、故障すると放熱がうまくできなくなります。コンデンサーの故障は自力では対処できないため、修理が必要です。
冷蔵庫の冷却装置が故障しているため、冷蔵庫が冷えないのかもしれません。冷蔵庫から異音がしていれば冷却装置の故障を疑いましょう。
冷蔵庫の冷却装置であるファンやコンプレッサーが故障している場合、自分で対処できる問題ではありません。メーカーサービスや購入した販売店に依頼するべきでしょう。
冷蔵庫が冷えなくなり、上記の対策を試しても改善されない場合は「修理」と「新品を購入」のどちらかを選択する必要があります。新品の購入費用より修理代の方が安い場合は、修理をする方向で問題ありません。よほど古い冷蔵庫を使っているのでなければ、修理すれば今後も使い続けられるため、まずは修理に出すことを優先しましょう。
また、メーカーの保証期間内であれば無料で修理や交換をしてもらえることもあるため、保証内容を確認し早めに修理に出すことをおすすめします。
修理することになったら以下の2点を事前に確認しておきましょう。
● メーカー保証の期間
● メーカーの部品保有期間
メーカー保証の期間内であれば無料もしくは安価で修理してもらえます。また、メーカーの部品保有期間を過ぎていた場合、メーカーが部品を持っておらず修理対応が困難な場合があります。部品保有期間はメーカーによって様々なので、お持ちの冷蔵庫のメーカーに問い合わせてみましょう。
冷蔵庫を修理に出す際に必要な情報は以下の通りです。
1. 冷蔵庫の製造メーカーと商品名
2. 冷蔵庫の製造年と型番
3. 購入した日付
4. 故障の症状
保証書とレシートが保管されていれば簡単に確認ができますが、冷蔵庫の中に張られているシールにも製品の詳細情報が記載されています。保証書が無い場合には冷蔵庫の中に張られたシールを確認しましょう。
また、故障の症状を「全く冷えなくなった」「冷えが弱くなった」などのように分かりやすく伝えられるように準備しておくことをおすすめします。あらかじめ必要な情報を確認して、修理対応をスムーズに進められるようにしておきましょう。
各メーカーの修理金額の目安は下記の通りです。冷蔵庫の機種や故障箇所によって金額は変動します。コンプレッサーなどの電気部品が故障している場合は修理金額が高くなりがちです。メーカーの保証期間内であれば基本的には無料もしくは安価で修理してもらえます。
症状 | 修理費用(目安) |
---|---|
キバンの交換 | 44,000円~49,000円 |
霜取り関係 | 28,000円~33,000円 |
コンプレッサー | 102,000円~122,000円 |
庫内冷却ファン | 31,000円~33,000円 |
通常の冷蔵庫のメーカー保証は大抵1年間ですが、冷蔵庫の平均寿命は10年以上もあります。購入の際にメーカー保証とは別に延長保証を付けておくと安心して利用できます。また、万が一故障した際も無料で修理してもらえるのでおすすめです。
冷蔵庫を購入してから長い年月が経っていれば、故障の原因は寿命かもしれません。冷蔵庫の寿命は約10年といわれているため、それ以上使っている冷蔵庫が故障すれば寿命だと考えるのが自然でしょう。
また、古い機種の冷蔵庫が故障した場合には、修理が困難で買い替えしか選択肢がないこともあります。冷蔵庫は生活になくてはならない家電なのですぐに新しいものを購入しましょう。
せっかく冷蔵庫を新品に買い替えるなら、保証期間が長い方が安心です。無料で修理ができる期間が長いと、その分安心して冷蔵庫を使用できます。また、長期間買い替えの心配がなくなるため高性能で高価な冷蔵庫を購入する際も安心です。
購入する冷蔵庫に延長保証が付帯されていれば、通常のメーカー保証よりも保証期間が長くなります。販売店やメーカーによっては延長保証が付帯されている商品があるので、購入する際には延長保証が付帯されているかをぜひ確認してみてください。
冷蔵庫が冷えない原因は、自分で対応できるものから買い替えが必要なものまで様々です。冷蔵庫の冷えが悪いなと感じたら、慌てず原因を確認してから対応しましょう。
万が一冷蔵庫の買い替えが必要となればまとまった出費になるため、できれば修理をして同じ冷蔵庫を長く使い続けたいですよね。延長保証があれば修理費用を気にせず長期間冷蔵庫を使用できるのでぜひ活用を検討してみてください。
延長保証について詳しい解説はこちらをご覧ください。