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突然の洗濯機故障に困っていませんか?
代表的な故障原因や修理費用の目安、修理と買い替えの選択基準を紹介します。
洗濯機は生活に欠かせない家電ですが、突然故障した際の対応に戸惑う人も多いのではないでしょうか。洗濯のためにコインランドリーに行くのも手間がかかるため、洗濯機が故障した際はすぐに対応できるようにしたいものです。
今回は洗濯機の調子が悪いと感じている方や洗濯機が故障してどうするべきか分からない人に向けて、下記の内容をまとめました。
● 洗濯機の代表的な故障と原因
● 洗濯機の修理と買い替えの選択基準
● 洗濯機を修理する際に確認するポイント
この記事を読めば、いざという時に焦らず落ち着いて対策がとれるようになります。突然洗濯機が使えなくなって困っている人の役に立つ内容なのでぜひご覧ください。
洗濯機の故障には様々な症状があります。ここでは代表的な故障内容を説明しながら、それぞれの原因と対策を解説します。
1. 給水できない
2. 洗濯物が回らない
3. 排水できない
4. 脱水できない
5. 異音がする
6. 異臭がする
7. 操作パネルが反応しない
あてはまるものがあればすぐに確認しましょう。
蛇口が開いているのに給水できない場合は給水ホース内部や給水フィルターが詰まり、水が流れにくくなっている可能性があります。この際は給水ホースなどの詰まりを掃除すると、水の詰まりが改善されるでしょう。
また、洗濯機の蓋が閉まっていないことも原因だと考えられます。前日まで普通に使えていたのに急に給水ができないエラーが出たときは、洗濯前に蓋が閉まっているかを一度確認してみましょう。
冬場には水道管が凍結して水道水が出ない場合もあります。他の蛇口から水が出るかをチェックして水道管が凍結していないかどうかを確かめましょう。
よくある洗濯物が回らない原因は、洗濯物の入れすぎです。大量の洗濯物が洗濯ネットに入っていると、洗濯物が回りにくくなるので減らしてみましょう。洗濯物を減らしても改善されない場合は、機械の故障が原因かもしれないので修理に出してみてください。
排水ホースや排水口がゴミや汚れで詰まっていることで、排水ができていない可能性があります。その際は説明書に記載されている方法で掃除してみましょう。普段から定期的に掃除しておくと安心です。
また、排水ホースが変形してうまく排水ができていない場合や、排水ホースの一部が持ち上がってしまい、高低差ができて上手く排水されていないこともあります。排水ホースが折れ曲がったり何かに押しつぶされていたりしないか確認しましょう。排水ホースに問題がないことを確認しても排水ができない場合は、故障していると考えられます。
洗濯物を入れすぎたときや洗濯物が偏っているときは、脱水ができずに洗濯機が止まってしまうことがあります。洗濯ネットに洗濯物を詰めすぎると偏りが生じやすくなるので注意しましょう。
厚手のマットや防水加工されたものを脱水する際にもエラーが発生することがあります。脱水を妨げそうなものが洗濯物の中にないか確認することが大切です。
また、洗濯機の蓋がきちんと閉まっていない場合も脱水できません。蓋を閉めるときは最後まで閉めましょう。
洗濯をスタートしてから異音が洗濯機から聞こえた際は、異物の混入を疑いましょう。小銭などの異物が入っていることがあります。
また、衣類の金属製のボタンやチャックが洗濯槽に当たって音がしていることもあるので、一度洗濯物を見てみましょう。音が気になる際は洗濯ネットに入れて洗濯すると音が軽減されます。
洗濯槽の中に異物などが見つからない際には、洗濯機が故障している場合があります。モーターの経年劣化やベルト、パルセーターの不調かもしれません。メーカーサービスまたは購入した販売店に連絡して確認してもらうとよいでしょう。
修理を依頼する際には下記の点を確認しましょう。
● いつから異音がするのか
● どのタイミングで異音がするのか
● どのような音がするのか
以上を分かりやすく伝えられると、修理がスムーズに進みやすくなります。
洗濯機の中から異臭がした際は、洗濯槽の内部についた汚れやカビが原因と考えられるので、洗濯槽クリーナーや洗濯機の槽洗浄機能を活用して洗浄しましょう。また、焦げ臭い匂いがする場合は洗濯機の部品が摩耗しているかもしれません。メーカーサービスまたは購入した販売店に問い合わせましょう。
異臭の発生は定期的な洗濯槽の掃除で防げます。できるだけ毎月洗濯機の中を掃除し、汚れやカビを落としましょう。掃除の際には洗浄力と除菌力の高い洗濯槽クリーナーの使用がおすすめです。最近の洗濯機には洗濯槽洗浄コースなどの機能もあるので併せて活用してみてください。
特にカビ対策としては、洗濯中以外は洗濯機の蓋を閉めないことや、洗濯機内に汚れた衣類を置きっぱなしにしないなどの対策も有効です。洗濯槽をできるだけ乾燥させることでカビの繁殖を防げます。メーカーによって「槽乾燥」という運転モードが備わっている場合がありますので、活用されることをおすすめします。
操作パネルが反応しない場合は、通電不良が原因と考えられます。洗濯機のコンセントやブレーカーの状態を確認し、きちんと通電しているかを確認しましょう。同時に、他の家電が通電されているかも確認するとよいでしょう。通電に問題が無いことを確認しても洗濯機の操作パネルが反応しない場合は、故障している可能性が高いので修理が必要です。
洗濯機が故障してしまい、上記の対策を試しても直らない場合は「修理」と「新品を購入」のどちらかを選択しなければなりません。新品の購入費用より修理代の方が安い場合は修理をする方向で問題ないでしょう。よほど古い洗濯機を使っているのであれば別ですが、修理すれば今後も使い続けられるため、まずは修理に出すことが優先です。
また、メーカーの保証期間内であれば無料で修理や交換をしてもらえることもあるため、保証内容を確認し早めに修理に出すことをおすすめします。
修理する際には本体の製品情報と故障した箇所を修理業者に正しく伝える必要があります。機種や部品によっても金額が変わってくるので事前によく確認しておきましょう。
製品情報は購入した時の取扱説明書や保証書に書いてあります。洗濯機の本体にも製品情報が書いてあるので忘れずにチェックしましょう。
各メーカーの修理金額の目安は下記の通りです。縦型洗濯機よりドラム式洗濯機の方が修理金額が高くなる傾向があります。修理する部品によっても金額は変動しますが、基盤や駆動部品などは修理金額が高くなりがちです。メーカーの保証期間内であれば基本的には無料もしくは安価で修理してもらえます。
メーカー | 洗濯機の構造 | 修理費用(目安) |
---|---|---|
東芝 | ドラム式 | 10,000円~48,000円 |
縦型 | 11,000円~31,000円 | |
日立 | ドラム式 | 13,000円~74,000円 |
縦型 | 12,000円~54,000円 | |
シャープ | ドラム式 | 5,500円~79,200円 |
縦型 | 5,500円~55,000円 |
引用:東芝ライフスタイル株式会社公式HP(出張修理概算料金表)
日立グローバルライフソリューションズ株式会社公式HP(修理料金の目安)
シャープ株式会社公式HP(洗濯機 出張修理概算料金)
通常の洗濯機のメーカー保証は大抵1年間ですが、洗濯機の平均寿命は約10年もあります。購入の際にメーカー保証とは別に延長保証を付けておくと安心して利用できますし、万が一故障した際も無料で修理してもらえるのでおすすめです。
洗濯機を購入してから長い年月が経っていれば、故障の原因は寿命かもしれません。洗濯機の寿命は約10年のため、それ以上使っている洗濯機が故障すれば寿命だと考えるのが自然でしょう。
古い機種の洗濯機が故障した場合には、修理が困難で買い替えしか選択肢がないこともあります。洗濯機は生活になくてはならない家電なのですぐに新しいものを購入しましょう。
せっかく洗濯機を新品に買い替えるなら、保証期間が長い方が安心です。無料で修理ができる期間が長いと、その分安心して洗濯機を使用できます。また、長期間買い替えの心配がなくなるため、高性能で高価な洗濯機を購入する際にも安心です。
購入する洗濯機に延長保証が付帯されていれば、通常のメーカー保証よりも保証期間が長くなります。販売店やメーカーによっては延長保証が付帯されている商品があるので、購入する際には延長保証が付帯されているかをぜひ確認してみてください。
洗濯機の調子が悪いなと思ったら、まずは原因を確認することが大切です。自分で何とか対処できるときもありますが、場合によっては修理や買い替えが必要となります。
新品の洗濯機に買い替えるのにはそれなりの出費を伴うため、できれば修理をして同じ洗濯機を長く使い続けたいですよね。延長保証があれば修理費用を気にせず長期間洗濯機を使用できるので、ぜひ活用を検討してみてください。
延長保証について詳しい解説はこちらをご覧ください。