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室内が暑くて冷えにくいと感じていませんか?
エアコンやサーキュレーターを活用して冷房効果を高める方法を解説します。遮熱カーテンや冷感グッズを使った手軽にできる暑さ対策も紹介。
エアコンや扇風機を利用するだけではオフィスや自宅が冷えにくく感じ、次のような悩みや疑問がある人は多いのではないでしょうか。
● エアコンを点けているにもかかわらず、室内が冷えない
● エアコンや扇風機を利用する以外に効果的な暑さ対策を知りたい
● 冷房グッズなど手軽にできる暑さ対策は何がある?
オフィスや自宅などが暑いままだと、快適性が損なわれ、暑さからイライラすることも少なくないでしょう。
この記事では室内の暑さ対策として有効な冷房効果を高める方法を解説します。手軽にできる対策も紹介していますので、室内の快適性を維持するためにぜひ参考にしてください。
毎年暑くなると必ず熱中症のニュースが話題になりますが、熱中症で救急搬送される方の約半数は屋内で発生しています。
熱中症は暑さに対する体の体温調節機能がうまく働かなくなり引き起こされます。日が当たる屋外を避ければ大丈夫というわけではありません。
室内であっても適切に暑さ対策を行い、熱中症の予防をする必要があります。熱中症は命を落とす危険性があるので、体温調節が難しい子どもや高齢者がいる場合は特に注意しましょう。
電気代の高騰による家計への光熱費負担も気になりますが、室内の暑さ対策にはエアコンを利用することが欠かせません。冷房をつけているにもかかわらず、室内が冷えにくいと感じる場合は冷房効率の悪さが挙げられるでしょう。
冷房効率の向上に効果的な3つの方法を紹介します。
● サーキュレーターで空気を循環させる
● 窓に遮熱カーテンやすだれを設置する
● ラグを敷いて湿気を調整する
それぞれの方法を見ていきましょう。
冷房をつける際は、サーキュレーターもあわせて利用しましょう。扇風機を利用して空気を循環させることは一般的に知られている方法ですが、サーキュレーターを利用すると、より効果的に空気を循環させられます。
家電量販店の店頭でもよく見られるようになったサーキュレーターについて解説しますので、参考にしてください。
扇風機とサーキュレーターの違いは表のとおりです。
サーキュレーター | 扇風機 | |
---|---|---|
目的 | 送風により室内の空気を循環させる | 人に風を当てて涼む |
送風範囲 | ・正面や左右 ・浅い角度での下方向から真上 |
・正面や左右 ・浅い角度での下方向から真上 |
特徴 | ・風の直進性が高く、強い風を遠くまで送れる ・障害物に当たっても散らず、跳ね返る ・羽根の設計が幅広で極太 |
・体調に配慮した少なめの風量 ・風が拡散しやすく遠くまで送れない |
見た目が大差ないこともあり、どちらの利用でも同じではないかと考える人が多いかもしれませんが、空気を循環する効果の面では大きな違いがあります。
サーキュレーターの使用には、音の大きさが気になる人もいるでしょう。しかし、最近では赤ちゃんのいる家庭などにも配慮した静音設計のサーキュレーターも用意されています。
サーキュレーターは部屋の空気を循環させることに特化しています。
狭い範囲内であっても強い風を遠くまで送ることができるように設計されていますので、部屋に空気の流れを作り出すことができます。
さらに、サーキュレーターの首振り機能を活用すれば、部屋の空気がしっかり循環されて室温は均一になるでしょう。
窓に遮熱カーテンやすだれを設置して日差しを遮りましょう。直射日光による室内の温度上昇を抑制できます。
特におすすめは、外からの熱が室内へ侵入しないようにできる遮光カーテンです。屋外からの熱を防いで室内を涼しい環境にできるでしょう。
天然素材を使用したラグを敷くことで湿気調整ができ、部屋の湿度を下げられます。湿度が高く蒸し暑い室内では、空気中に熱がこもってしまうため除湿が効果的です。
いぐさやウール、コットンなどの天然素材のラグは、除湿効果があることに加えて、手触りが良くて夏の使用に適しています。
最近では冷感機能のあるラグも販売されており、販売店で手触りや感触を比較して快適に過ごせるラグを選びましょう。
暑さ対策に必須のエアコンですが、エアコンの定期的なメンテナンスをすることで最善の状態を維持しましょう。エアコンのメンテナンスを怠るとエアコン性能の低下や故障につながります。
夏本番になり、いざ使用した際に不具合が起きると修理対応に時間がかかってしまうので注意しましょう。夏本番を迎えてからのエアコン修理件数は増える傾向にあるからです。
点検や掃除を定期的に行うことが故障防止にとって重要です。
代表的なサインは異音や異臭、効き目の悪化が挙げられます。少しでもサインを察知したらエアコンを止めて点検や掃除を行いましょう。具体的なセルフメンテナンスは以下のとおりです。
メンテナンス項目 | 具体的な内容 |
---|---|
室内機の点検 | ・電源周りの確認 ・汚れの拭き取り |
室外機の点検 | ・ホース内部のゴミや汚れの詰まりを確認 ・周囲に障害物ないか確認し、取り除く |
エアコンの定期清掃 | ・フィルター掃除(ホコリを掃除機で吸い取り、水洗い※) ・本体カバーと吹き出し口の拭き取り ※水洗いが可能なフィルターの場合 |
サインを見逃したり、放置して使用し続けたりすることは、故障の原因になるので注意しましょう。
どんなにセルフメンテナンスを行っていても、1年に1回はメーカーサービスによるエアコンのクリーニングを利用することをおすすめします。自分ではできない部分の掃除を徹底的に掃除してもらうことで、エアコンの性能を維持できるでしょう。
メーカーサービスによるクリーニング技術と家庭にはない洗浄機により、自分では掃除できないエアコン内部の掃除が可能です。徹底的な掃除ができるメリットを以下の表で見てみましょう。
メリット | 効果 |
---|---|
エアコンの性能が回復 | 冷房効率が戻り、電気代の節約につながる |
内部に溜まったカビや菌の除去 | エアコンからの風がキレイになり、室内環境が改善 |
エアコンの故障リスクを軽減 | 故障の原因となるホコリやカビ、汚れなどを取り除く |
エアコンのクリーニングは費用がかかりますが、長期的な目線で見ると効果的な手段です。
セルフメンテナンスやエアコンのクリーニングを行っても、エアコンを長年使用していると買い換えを検討するタイミングがやってきます。エアコンの寿命が近づくと、冷房効率の悪化や電気代の上昇につながるためです。
最新モデルのエアコンは省エネ機能や効率性を高める機能が向上しており、長期的な電気代の節約になるでしょう。また、空気清浄運転機能や内部自動クリーニング機能などが搭載された快適性の高いモデルも充実しています。
購入前にはさまざまなエアコンを比較して、予算に応じて自分のニーズに合ったエアコンに買い換えましょう。
家電に頼るだけでなく、手軽にできる室内の暑さ対策を3つ紹介します。
● こまめな水分補給と塩分補給
● 冷感素材の衣類やタオルなどの利用
● 首元を冷やすネッククーラーやネックリング
それぞれの内容について見ていきましょう。
水分補給はこまめに行う必要があります。脱水が続くと血液の濃縮による循環不全が起こり、重篤な障害につながる可能性があります。
のどの渇きはすでに脱水している合図ですので、のどが渇く前に水分補給を行うことが重要です。また、発汗の際には塩分も失われているため、塩分補給も忘れずに行いましょう。
冷感素材で作られた衣類やタオルなどの利用は、手軽にできる暑さ対策としておすすめです。冷感素材により、体に直接冷たさを与えられます。
汗をかいても吸湿性や速乾性が高く、蒸れを防ぎ不快感を軽減できるでしょう。
ここ数年で見ることが多くなった首元を冷やすネッククーラーやネックリングは暑さ対策として効果的です。
ネッククーラーには電動の送風機能や冷却機能が備わっています。充電式が多く、長時間利用可能であり、風量や冷気も強く快適に使用できるでしょう。
ネックリングは28℃以下で自然凍結するものが多く、冷蔵庫に短時間入れておくだけで手軽に冷たくなります。首元の接触面が多く、しっかり冷たさを感じられるでしょう。ネッククーラーより手軽に入手可能です。
熱中症での救急搬送は室内での発生が約半数を占めるため、室内での暑さ対策は必須です。
室内の暑さ対策には冷房効率の向上が重要になります。冷房効率の向上に効果的な3つの方法を紹介しました。
● サーキュレーターで空気を循環させる
● 窓に遮熱カーテンやすだれを設置する
● ラグを敷いて湿気を調整する
暑さ対策に必須であるエアコンには、セルフメンテナンスと1年に1回のクリーニングを行いましょう。
エアコンの寿命による買い換えを検討する際は予算に応じて選ぶことをおすすめします。
また、買い換えによって手にした最新モデルのエアコンを長く安心して使用できるように延長保証へ加入しておくとよいでしょう。
家電の利用だけでなく、冷感素材の服やグッズの利用も手軽に暑さ対策ができます。基本的ですが、こまめな水分補給と塩分補給を行うことも重要です。
室内の暑さ対策を万全に行い、屋外が暑くても室内で快適に過ごせる環境にしましょう。